まずは正しい言葉遣いから

看護師も言葉の使い方について学びましょう

正しい言葉遣いが重要な理由

同年代の友達とばかりいると、会話の中で話し言葉が通用することに慣れてしまいます。特に、学生時代は同じ年齢や似たような環境の人が多いので、言葉遣いに関しては「若者言葉」といわてしまいがちです。若い学生と話していてると、正しい言葉遣いができていない状況に驚くことが多々あります。その原因は、昔と違い年齢が大きく離れた人と接する機会が激減してしまっているからではないでしょうか。
社会に出ると先輩や上司に言葉遣いを注意され、徐々に成長していくものです。しかし、看護師は社会に出てしまうと、新人であっても患者は容赦してくれません。看護師の言葉遣いで患者が傷ついてしまったり怒ってしまったりというケースも、病院でよく見かけるようになりました。看護師も悪気はないのでしょうが、特に年配者に対しての言葉遣いは、学んでおかなければいけない時代です。
近年では、大学や専門学校で年配者に接するときの正しい言葉遣いについての教育を、時間をかけて行っているところもあります。年代によって言葉遣いや言葉の意味に違いはありますが、若い人が年配者に合わせておけば、まず間違いはないでしょう。そのためにも、患者と一番接触する時間や機会が多い看護師の言葉遣いは重要です。言葉というのはほんの少しのことで大きな誤解が生まれ、一度誤解が生じると信頼を失うことにもなります。そうなると、大きな損失です。
言葉遣いは教えてできるものではなく、日々の練習で身につけるしかありません。さまざまなな年齢層の人と話す機会を作るのは、若い看護師に求められることといえます。